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アウトローな格闘漫画から、ルールに守られた格闘漫画まで紹介!
ルールのなかで技を競い合う「スポーツ要素」が強い格闘漫画から、「ルールなし」「試合前の駆け引き」「ストリートファイト」などといった要素を含む、アウトロー感の強い格闘漫画を紹介していきます。
路上ファイトの教科書『ホーリーランド』
いじめられっ子があらゆる格闘技の使い手たちと戦うお話。
主人公の神代はまさに格闘技の天才で、ボクシングのパンチからキックボクシングのハイキックまで、さまざまな格闘技を習得し強くなっていきます。
作中の路上ファイト理論も必読。「多人数と戦うときは頭を狙うんじゃなくて、1番弱いやつから倒せ」とかとか。
小兵の快進撃に胸躍る『バチバチ』
体格に恵まれない力士・鮫島鯉太郎が、自分よりも大きく強い猛者たちと激闘を繰り広げます。相撲を誰よりも楽しんでいる鯉太郎が格上の相手にも勝利する様は清々しいです。
親父は悪タレと呼ばれていた大関「火竜」で、彼の面影が残る鯉太郎は観客から悪役扱いされがちですが、徐々にその実力を認められる過程も素晴らしい。
シリーズは『バチバチ』をはじめとする、『バチバチBURST』『鮫島最後の15日間』の3部作。手のつけられない不良だった鮫島が、精神的に成長していく姿を見届けられます。
主人公の鮫島がすごく刹那的に生きてるんです。1つ1つの取り組みで命を削っています。勝ってもボロボロな姿を見ると、ちょっと切ないです。でも男として、憧れる。
なんでもありの真剣勝負『喧嘩商売』
高校生の佐藤十兵衛が、空手、柔道、ボクシングなどあらゆる格闘技の猛者たちと戦います。この十兵衛、勝つためには卑怯と言われることでも躊躇なくやる男。なんでもありの十兵衛がどんなやり方で、敵を倒すのかが大きな見所です。
続編の喧嘩稼業は異種格闘技トーナメント戦です。よりスケールが広がり、相撲の横綱も参戦。リング上に毒を仕込む、主催者の目を潰そうとするなど、駆け引きのレベルも上がっています。
続編の喧嘩稼業は曲者勢揃いって感じで、十兵衛以外のパートも面白い。ギャグのキレは前作の喧嘩商売の方が上だと個人的に思ってます。
千年不敗の流派で最強の男たちと戦う『修羅の門』
千年不敗の流派「陸奥圓明流」を使う陸奥九十九が、異種格闘技戦を繰り広げる物語。
畑違いのボクシングで、ヘビー級チャンピオンと互角に戦ってしまうポテンシャル、九十九の強さにしびれます。
普通の格闘漫画と違うところは、九十九が試合中に相手を殺してしまうこともあるということでしょうか。陸奥圓明流及び九十九の凄まじさをひしひしと感じます。
ゼロ距離から拳大の跡が残るほどの衝撃を与える「虎砲」とか、陸奥圓明流の技はどれもかっこいいです。
必殺の通背拳がかっこいい『鉄拳チンミ』
少年「チンミ」が、破門された兄弟子と秘伝の奥義を巡って戦ったり、あらゆる武芸者が集うトーナメントに参加したり…。スピード感あふれるバトルが魅力です。
チンミは天才なんですけど、毎回尋常じゃないほど追い込まれます。崖登りした体で、強い相手と連戦とか。
なお、ほかにも続編として『新鉄拳チンミ』と『鉄拳チンミLegends』が出ています。
『新鉄拳チンミ』はトーナメントで激戦を繰り広げた、足技使いのタンタンと、棍使いのジーファンとともに巨悪に立ち向かうストーリー。
『鉄拳チンミLegends』は大林寺の師範となり、国中に名が轟くほどの拳法家になったチンミにさまざまな魔の手が忍び寄ります。
「主人公補正があっても勝てないんじゃ?」と思うレベルの逆境を乗り越えるチンミの凄さに震えます。
関節破壊を追求した破傀拳を使う『Ultra Red』
父親に教わった「破傀拳」で世界最強の格闘家を目指す少年「皇閃」。ボクシングや相撲などの格闘技を修める猛者たちと激闘を繰り広げ、日本一を決める異種格闘技の大会に出場します。
閃の使う、破傀拳は打撃で相手の関節腕・肩・腰の関節を外す恐ろしい拳法です。もともと関節破壊を目的にした拳法で、超人的な動体視力と運動能力を併せもった人間でないと習得できません。
閃の父親「皇帝」の曰く付き感も物語に奥行きを与えています。惜しむらくは、父親と戦う前に打ち切られてしまったこと。鈴木央先生に今からでも続きを描いていただきたい…!
おばあちゃん思いの少年が空手を習う『三日月のドラゴン』
心優しい高校1年生「月島龍之介」が、不良から友人を助けるも、5万円を請求されてしまい、一緒に暮らす祖母にまで危害が及びそうになります。
そんな龍之介が、驚異的な強さでコンビニ強盗を吹っ飛ばす老人・西田凡拙と出会い、空手を学んでいく物語です。
龍之介が不良をやっつけてくれる瞬間を今か今かと待ち望んでしまいます。
https://metyametyaousama.com/crescent-moon-dragon
三日月のドラゴンについて、ブログで言及した記事もあるので、良かったらご覧ください。
才能を開花させていく主人公『ランブル・フィスト』
主人公・阿部克己が”狂狼”「羽生大士」と出会い、格闘技の世界に足を踏み入れる物語。羽生大士が塾長を務める羽生塾と、ほかのチームとの戦いに巻きこまれていくなかで、克己の隠れていた喧嘩センスが開花していきます。
物語のキーマンである「羽生大士」は、「武器を持った8人くらいを相手に無傷」「蹴り一発で相手を建物のなかから海まで吹っ飛ばす」など、とんでもない強さ。憧れます。
コメディ要素の強い総合格闘技の漫画『バカビリーバー』
お笑い芸人でスターになることを夢見ていた主人公・袴田もついちが、ひょんなことから格闘技の世界に関わることになる話です。
お笑い芸人としての才能は皆無でも、身体能力が抜群なもついち。本人の希望とは裏腹に格闘技の方で評価されるのが面白いです。
もついちの「技をかけられても、強引にパワーだけで外してしまう」という規格外なバカっぷりもたまりません。
もついちの祖母・光世は、もついち以上の格闘センスを持っていて、もついちを相手に技を極めるシーンが多々あります。