目次
「終末のワルキューレ」の概要
『終末のワルキューレ』は、「月刊コミックゼノン」で2018年から連載されているバトル漫画です。北欧やギリシャの神々VS歴史的に有名な人間の戦いを描いています。
「終末のワルキューレ」のあらすじ
全世界の神々によって1000年に1度開催される「人類存亡会議」。多くの神々の意思は、人類の終末を望んでいた。
このままでは人類が滅亡する。そんな折ワルキューレの「ブリュンヒルデ」が、ラグナロク(神VS人類最終闘争)を提案。
700万年の人類史から選ばれた最強の13人VS神々の代表13人による、タイマン勝負が始まる。
5巻までで判明している戦いの組み合わせ
激しい打ち合いの第1戦:呂布奉先VSトール
純粋な力と力のぶつかり合いが見所。開幕から同時にお互いノーガードで、間合いを詰めていきます。
私が戦場で出会った中でおそらく最強 いえ・・・最凶かつ最狂の戦士です(ブリュンヒルデ)
歴史書「三国志」の英雄にして最強を謳われる「呂布奉先」は、ワルキューレのブリュンヒルデからもこう評されるほどの強者。トールと正面からぶつかりあえる、数少ない人間と言っても過言ではありません。
なお、この戦いののち、呂布奉先のエピソードが描かれたスピンオフ作品が生まれています。
北欧の最高神にして、雷神と恐れられる「トール」。彼の持つ槌「ミョルニル」から放たれる「トールハンマー」の破壊力は、北欧最高神の名に恥じぬ威力です。
拳骨と拳骨の第2戦:アダムVSゼウス
2戦目にして人類の始祖・アダムと、ギリシャ神最強・ゼウスの戦いを見られます。
チート級の能力と拳骨を駆使して戦うアダムに対し、純粋な暴力で叩きのめそうとするゼウスの勝負は、一瞬たりとも気を抜けません。
人類で最も神に憎悪を抱く 最高の精神力(こころ)に賭けます(ブリュンヒルデ)
アダムといえば、エデンの園の林檎を食べて、神様から罰を受けたと言われる人類の始祖。
作中では漢の中の漢と評され、メリケンサックの神器を拳にはめて、真っ正面からゼウスと殴り合う男気を見せています。
また、その目で見た神の技を全てコピーできる「神虚視」の能力の持ち主です。
ゼウスは、ギリシャ神話に登場する神で、誰もが知る最強クラスの神。
彼もまたアダムと同じように、神器を使わず拳のみで戦いに挑みます。開幕一発目には、0.01秒の亜光速ジャブを繰り出しました。
その強さは底知れず、時空の番人と呼ばれたゼウスの父「クロノス」の技「時を超える拳」を所有します。
「敗者」と「最恐」の第3戦:佐々木小次郎VSポセイドン
作中で最強のルーザー(敗者)と称される佐々木小次郎と、ゼウスの兄でオリンポスの神々のなかでもトップクラスの実力を誇る「ポセイドン」が戦います。
これまでの2戦と比べ、人間側の超人感が少なく、泥臭い殺し合いを見れるのが特徴です。
宮本武蔵と巌流島の戦いで有名な剣豪・佐々木小次郎。年老いた姿ながら、今が全盛期と自ら言うほど、強さの成長が止まることを知りません。
佐々木小次郎はその生涯において ただの一度も勝利したことがなかった
敗北する度・・・勝利の術を追求し独り学び続ける それこそが小次郎の才であった
作中で史上最強の敗者(ルーザー)と評される理由は、このように敗北を強くなるためのヒントにしていることにあります。
なお、その敗け続けの経験から、敵のイメージを作り出し、頭の中で自分と闘わせることで、相手の攻撃パターンを経験すると言う技を生み出しました。
海のゼウスと評されるポセイドン。
まるで海の底のような、圧倒的かつ恐ろしいほどの強さは、人間側の希望を一縷も残しません。仲間の神々ですら恐怖するほど。正に最恐。
戦いをシミュレーションできる小次郎の頭の中で、ポセイドンはわずかの間に小次郎を18回も殺害しています。
悪と正義の第4戦:ジャック・ザ・リッパーVSヘラクレス
4戦目は、正義の神「ヘラクレス」と、ロンドンを恐怖に陥れた殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー」の戦い。これまでの戦いとは違い、人間側はどっちを応援すればいいのか……複雑な組み合わせです。
ロンドンを震え上がらせた稀代の連続殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー」は、1800年代後半にイギリスのロンドンへ出没。
史実では、約2ヶ月の間に中年の売春婦・5人を殺害したと言われており、身体をバラバラにしてその一部を取り去るという残酷な手口、新聞に自身の犯行声明文を投書するなど、世間の関心を集め、世界的に有名な未解決事件の凶悪犯として知られています。
私がぁ〜人類の中でぇ〜一番ん〜キライなぁ〜クソ中のクソのゲボカス野郎です(ブリュンヒルデ)
作中でも極めて卑劣かつ、狡猾に描かれており、ブリュンヒルデからは上記のように軽蔑されるほど。
12の難行を突破して半人半神に成り上がった「ヘラクレス」は、人類の終末に反対する数少ない神々の1人であり、正義感の強い神です。
地獄の番犬ケルベロスを素手で屈服させるほどの実力を誇るヘラクレスが、ジャック・ザ・リッパー相手にどう戦うのか。
人間側の勝利の鍵を握る「ヴェルンド(神器錬成)」
神器を持つ神々と互角の勝負をするために、『戦乙女(ヴァルキリー)』の13姉妹がその身を捧げて武器化することを「ヴェルンド(神器錬成)」と言います。では、なぜそのようなことをする必要があるのか……
神々の絶対的強さの根源は天界で錬成された彼らの武器・・・”神器”にあります
人間が鍛えた武器・・・人器など神器の前では玩具も同然
一合で砕け散ってしまうでしょう(ブリュンヒルデ)
つまり人間が神々と戦う大前提として、トールの持つ「ミョルニル」のようなチート武器に負けない、人類の神器が必要不可欠なのです。
これまでに登場したヴェルンド(神器錬成)には、「呂布奉先」の武器でヴァルキュリーの四女「ランドグリーズ(盾を壊す者)」による「方天戟」や、「アダム」の神器でヴァルキュリーの七女「レギンレイヴ(神々の残された者)」による「メリケンサック」などがあります。