ゼロクロイツはマテパシリーズのなかでも1番絶望的で、でも1番熱い作品だと思います。
『マテリアルパズル・ゼロクロイツ』は、魔法を使う兵器・クロイツと、人類の天敵・ロボットの戦いを描いた、バトルファンタジー。
魔法と機械が交錯する世界観で、理不尽な戦いの末に人が死んでいく悲しさや、予測もつかない奇想天外なストーリーが見所です。
目次
敵ロボットとのバトルが熱いゼロクロイツ
土塚理弘先生原作の人気ファンタジー漫画『マテリアルパズル』。その壮大な物語に繋がる始まりのお話が、吉岡公威先生作画の『マテリアルパズル・ゼロクロイツ』です。
ベルジという青年が「クロイツ」という魔導兵器を操り、人間を殺戮する鉄身の巨人「ロボット」と戦う物語。
この記事では3つの魅力に分けて、マテパゼロクロイツの魅力を紹介していきます。
魅力① 絶望的シチュエーション
この作品は絶望的なシチュエーションが何度も訪れます。
例えば、最強のクロイツを所有する女神・ミトがロボット最強の「虹」と戦ったときのこと。※虹とミトには因縁があり、ミトの兄と父が命をかけて、それぞれ虹を一体ずつ道連れにしています。
ミトは奥義・太陽陣を使いギリギリの勝利を収めました。しかし、すぐさま新たな虹が登場します。虹を倒した喜びが大きかった分、読者にも伝わってくる絶望の大きさでした。
しかし絶望に比例して、難敵を倒したときの爽快感は大きくなるもの。そんなカタルシスもこの作品の魅力です。
魅力② 機械と魔法のバトル
ロボットのビームや、クロイツの魔法による激しいバトルも見所。
特にクロイツの魔法は、重力(三千大千世界)、羽(エンゼルフェザー)、炎(焦天回廊)などさまざまな種類があります。
そんな強力な技の数々でロボットを倒していく様子は迫力があり、面白いです。
魅力③ 主人公が死ぬ予想外のシナリオ
なんと物語の終盤で、主人公のベルジが死亡します。
ベルジはロボットのなかでも最強と言われる虹を2体葬ったものの、その戦いで燃え尽きてしまい、この世を去ることになりました。
息もつかせるまもなく、ロボット以上に強大な存在「デュデュマ」が人類を滅ぼそうと復活。
そこでベルジのライバルだったシュウガが、デュデュマに戦いを挑むという熱い展開になります。