星の案内人の概要
- 作者:上村五十鈴
- 出版社:芳文社
- 全4巻
2013年に第1巻が発売された『星の案内人』。物語の舞台は、辺鄙な場所にポツンとあるプラネタリウム「小宇宙」で、恩師を失くした美容師の女性や、地元に戻って来た青年などが偶然迷いこみます。
そんな悩める人たちが、プラネタリウムで投映された星やそれにまつわるエピソードを聴いて、自分の悩みと重ねていくお話です。
世話焼きなおじいさんが心地良い
この漫画の雰囲気を作り出しているのが、プラネタリウム「小宇宙」を切り盛りする、おじいさん。星に対する熱意が凄まじく、ドームや投映機はおじいさんが1人で作ったものです。
※ちなみに小宇宙は1回百円という驚きの価格。オリオン座や、ハレー彗星などの星にまつわるエピソードも、おじいさんがしっかりやってくれる……。
そんな、星好きのおじいさんはとても世話焼き。
「あんたアメなめるかい?(第1話より)」
「これウチの庭のカキだよ!今イモもふかしているからね!(第2話より)」
「あのさ パ パンとか食べるかい?コーヒー?牛乳が」
などなど、人の世話を焼くのが大好きなよう。まるで祖父母を連想するような、ノスタルジックなデジャビュにほっこりします。