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乗り物を操り命がけのミッションをこなす『D-LIVE!!』
『D-LIVE!!』は、人材派遣会社・ACEのマルチドライバー「斑鳩悟」が、”ジェットスキー”や”重機”、”新幹線”に”ヘリ”など、さまざまな乗り物を操り数々のミッションをこなしていく物語です。
作者 | 掲載誌 | 第1巻の出版日 | 巻数 |
皆川亮二 | 週刊少年サンデー | 2003年 | 全15巻 |
乗り物を手足のように操る斑鳩悟の技術に驚いたり、プロ同士の乗り物バトルも熱くなったりと、見所満載の作品です。
第一話では斑鳩悟が天才メカニック・清水初音の作った「ジェットスキー」を駆り、警察も取り逃がした銀行強盗犯たちと、下水道のなかで戦いを繰り広げます。
主人公「斑鳩悟」の”魅力”
①どんな乗り物も手足のように操る圧倒的な才能
斑鳩悟はエンジンのある乗り物なら何でも完璧に操れるという、とんでもない才能の持ち主です。
例えばハシゴ車をバイクで上ったり、高速道路から落ちそうな車をショベル車で支えたりなどと、常人には不可能なレベルで乗り物を操ります。
比較的高性能なマシンに乗ることが多いですが、弘法筆を択ばずで、捨てられたスーパーカブを操り誘拐犯8人をぶちのめしたことがあります。
以下はこれまでに悟が乗りこなしてきた乗り物です。※一部抜粋
なお、全15巻のエピソードのなかで、悟の乗った乗り物は50種類以上にも上ります。※同じ乗り物で種類が違うものもカウントしています。(バイクや車など)
②高校生とは思えないプロ意識
悟は決して諦めません。どんなピンチに陥っても、最後まで頭をフル回転し突破口を探り続けるプロ意識の持ち主です。
ある依頼で、悟の乗っていた砕氷船のエンジンが敵の銃弾により、動かなくなってしまいました。それでも諦めずドリルを使って少しずつ前進し、時間を稼ぎます。
「考える時間さえあれば、打開策も見えてくる…生きている限り、いろんな可能性が出てきますよ。」とはこのときの悟の発言です。
③ギャップ
上述のようにACEのマルチドライバーとして活躍する悟ですが、普段はぼーっとしていて弱気な高校生。運も悪く、同級生はそんな悟を度々憐れんでいます。
また、死ぬような目にあって、もらえた給料が1万円だったときは「2時間働いて1万円なんだから、すげえ割のいい仕事だと考えよう!!」と、現実逃避をしていました。
そんな給料事情のためかお金もなく、天ぷら全部入りのそばを食べることが悟のささやかな夢です。
『D-LIVE!!』のおすすめエピソード
個人的に大好きなエピソードをいくつか紹介していきます。
ちなみに、改めて見てみたら、僕の大好きなキャラクター、最強のJR職員・稲垣さんの登場回ばかりでした。彼の関わった回は、物語に奥行きがあって好きなんですよね…。
スバル360にまつわる家族の感動的なヒストリー
悟の友人である稲垣さんが、鉄オタ仲間の小学生「高崎鉄雄」から写メ付きのSOSを受け取ります。鉄雄の父親が心中を図っており、思い出の場所で死ぬため、新幹線を使って移動している模様。
鉄雄は稲垣さんに鉄オタにしかわからない、現在地を示す写真を送ります。それを見た稲垣さんは悟とともに、高崎家思い出の車「スバル360」に乗って2人を追うという流れ。
「スバル360」にまつわる高崎家の感動的なエピソードに、不覚にも泣いてしまいました。
大統領の乗った飛行機に爆弾!?稲垣さんのアイデアも見所!
※ちょっぴりネタバレ注意
小さな島国「ラミー共和国」大統領の亡命を、悟と波戸がサポートすることになりました。しかし、大統領の乗った飛行機には爆弾が仕掛けられており、胴体着陸や着水でも爆破してしまいます。
そんな大ピンチのなか、モノレールを使った着陸大作戦を最強の鉄オタ・稲垣さんが発案!
運転の加速&減速が恐ろしく滑らかな、いぶし銀のベテラン鉄道員「北見さん」にも注目の回です。
鉄オタ必見の廃線回!親子の絆と諦めない心
軽井沢の元人気No.1ホテルの創始者・山糸大作は、1997年に廃線になった碓氷線を運転して欲しいとACEに依頼します。
ホテルの経営難に苦しむ息子の直樹が癇癪を起こしたり、トンネルが崩落していたりと、トラブルの連続。
最後まで諦めずに努力することを山糸親子のエピソードを通じて学べます。
『D-LIVE!!』の面白さを知って欲しい!
ここまでD-LIVE!!の面白さを紹介してきました。
あらゆる乗り物を乗りこなして依頼を解決するというストーリー自体珍しいので、僕のようにすごくハマる人もいるのではないでしょうか。