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イギリスを舞台にしたギャング漫画『セブンスターメンソール』!
「ヤングマガジン」で2016年から連載されていた『SEVEN☆STAR MEN SOUL(セブンスターメンソール)』。単行本は全7巻。
イギリスの港町を舞台に、ひょんなことからマフィアになってしまった日本人「美船敏郎」の活躍を描きます。
作者の柳内大樹先生は、刺青ヤンキー漫画『ギャングキング』で広く知られる、アウトロー漫画のスペシャリストです。
ちなみに、この前日譚である「SEVEN☆STAR(セブンスター)」も、日本のアウトローが奮闘する、めっちゃくちゃ面白い漫画です。こちらは、喧嘩が弱めの男が主人公なのですが、頭がぶっ飛んでいます!ぜひ見て見てください!
『セブンスターメンソール』のあらすじ
かつてヤクザを壊滅させた不良集団「セブン☆スター」。その最強の男「美船敏郎(20歳)」は、ヨーロッパで最も危険な州であるイギリスの「エディーン」で、オモチャ銃の売買と賭けボクシングをしていた。
そんな折、街のギャング集団「ヘブンズ・フラワー」のボスにそれらの行為がバレてしまい、一触即発の事態に。血で血を洗う、イギリスギャングの抗争に巻き込まれていく敏郎の運命やいかに!
セブンスターメンソールの魅力
魅力①男も惚れるほど「バカ強い」主人公の「美船敏郎」
オレは人生で一度もケンカで負けたことがない
華奢な体をしている美船。体型的には一般的な日本人とさほど変わらないように見えますが、上記のセリフが誇張ではないことを、その鬼のような強さで証明しました。
- 体重が倍ほどもあるムキムキの白人を、ボクシングのリング上で一発KO。
- 裏格闘技のチャンピオン含む5人を、自身は無傷であっというまにボコボコ。
ヤクザを壊滅させた不良集団「セブン☆スター」で、最強と言われていた美船敏郎の底知れぬ強さが伺えます。ステゴロ(素手)の喧嘩では、苦戦すらしない圧倒的な強さに、男の僕はただただ惚れました。
99人を殴り殺したステゴロ最強男「フィスト」も、敏郎の強さに惚れて兄弟分になることを望むほどです。ちなみにフィストも敏郎にはパンチ一発で負けています。
魅力②美船敏郎の信念と名言
命の危機に頻しても、決して自分を曲げない美船敏郎は、ギャングを相手にも自身の信念をとことん貫く男です。
人生の・・・・負い目としてでかすぎる・・・・・・!
麻薬を嫌悪する敏郎は、ギャングたちの前でこう宣言しました。つまり麻薬だけはやりたくない、と。ギャングたちに囲まれたピリついたムードの中、自分の意志を表明する敏郎の強さに感服です。
ただ、全く動じていないわけではなく、凄まじいプレッシャーを感じながら、顔は汗ダラダラ。
そんな姿を見ると余計に応援したくなるのは僕だけでしょうか。怖いながらも自分を貫き通すその姿は、本当に「強い」男と言えるはずです。
自分の思い通りになることが自由なんだとしたら・・・・この世界には自由なんてものは存在しないことになる・・・・それでももし・・・・自由というものあるとしたら・・・・・・・・それはきっと・・・・自分の中の内なる世界にしかないから・・・・・・・・
敏郎がヤクザに銃で殺されそうになったとき、敏郎もヤクザを殺そうと思ったそうですが、人を殺すぐらいなら殺されたほうがマシだと感じました。
その経験から、自分の本当の心の内、つまりは魂の声を聞いてそれに従い行動することが自由だと、敏郎は考えています。
魅力③ギャングのボス「フレディー」がなんだか、かわいい
ファック カデリ!安定剤はそこじゃないしさっき飲んだだろ!?お前はすぐ忘れる!
主人公「美船敏郎」の所属するエディーンギャング「ヘブンズフラワー」のボス「フレディー」。
彼は、子供の改造銃を食らって顔中傷だらけになったり、仲間が死ぬたびに鼻を赤くしてマジ泣きしたり、すぐ発作を起こして「ファック!」といいながら安定剤をカデリに求めたりと、呼吸するように人を殺す恐ろしいギャングのボスのはずなんですが、なんだか憎めません。
ファック カデリ!お前はどーしてどこかに車をぶつけないと止めれないんだ!!
度々ナンバー2であるカデリに向かってぶちギレています。
ある時は、どこかにぶつけないと車を止められないカデリの運転で首を痛めたフレディーが、何度もカデリにパンチしていました。
魅力④曲者揃いすぎる幹部
さすがギャング!といいたくなるほど、破天荒な幹部が揃っている「ヘブンズフラワー」。
- ナンバーワントラブルメーカーである「ブルース(憂鬱)」は、ロシアンルーレットをすぐにしたがる男で、別名「死にたがりのブルース」とも呼ばれています。
- 自らポルノビデオの男優として活躍する「ビースト(獣)」は、その稼ぎで莫大な額の上納金を納めているそう。獣姦シリーズ『ビーストじいさんどこまでいけるかな?』に出演しているとのことですが、剛の者にもほどがあります。なお、1番の古株。
全7巻ながらボリューム感はバッチリ
全7巻と短い巻数ながら、ストーリー展開の速さ(バッタバタと仲間が死んでいく)、個性あふれるキャラクターたちなどの要素で、読み応えのある作品になっています。
Kindleならスマホからでも簡単に楽しめるので、ぜひ見てみてください!