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『イレブンソウル』とは?
『イレブンソウル』は、『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン)で、2005年から2013年まで連載されていたSF漫画です。作者は、「戸土野正内郎」。
この作品では、遺伝子研究の果てに生まれたバケモノと、人間が種の存亡をかけて戦います。
ちなみにタイトルの由来は、「志」から。「ELEVEN SOUL(イレブンソウル)」を漢字に訳すと「十一魂」になります。そして十一を縦につなぎ合わせることで「士魂」に。これを日本語に訳すると「志ある者」を意味するのです。
『イレブンソウル』のストーリーを紹介
文明誕生より一万年……。人類は初めて自らより強力な「種」と対峙していた……。戸土野正内郎が描く凶暴なるSF青春群像劇
人類の遺伝子研究が生み出した化物「シャヘル」を、外骨格と呼ばれる特殊なロボットのようなものに搭乗した人間がぶっ倒す話です。
日本の「侍所」と呼ばれる、シャヘルを倒すため訓練された人間達を中心に、物語は展開されていきます。
なお、侍所の初任給は395,648円です。
『イレブンソウル』のキャラクターを紹介
この記事で紹介したい名言を言った、イレブンソウルのキャラクターを紹介します。
不思議ちゃん主人公「塚本武市」
まずは主人公の塚原武市。普段はぽよよ~んとしているキャラです。「何を言ってんだこいつ?」という、謎感を漂わせる”掴めない”キャラクターでもあります。
名言製造機の元死刑囚・乃木さん
乃木さんは侍所のメンバーということで、活動するチームこそ違うものの、たけちーの同僚であり師匠的な存在。
ただ”元死刑囚”ということもあり、懐いてるのはたけちーくらい。
顔めちゃくちゃ怖い。
見た目は怖い乃木さんですが、思いやりが半端ないです。
なかなか侍所の訓練になれないたけちーにかけた言葉。この一言で、たけちーと乃木さんの距離が一気に縮みました。
重要人物の1人「伊藤万」
たけちーの尊敬する上司「伊藤始」の弟である「伊藤万」は、主人公・たけちーの親友で、明るくイタズラ好きな少年でした。
若くして亡くなってしまった彼ですが、死後もたけちーをはじめ、多くの人に影響を与えた重要人物です。
『イレブンソウル』の名言の数々
乃木さんが考える「人を殺してはいけない理由」の名言
屋上で星を見ていたたけちーが、乃木さんと偶然遭遇。乃木さんはいい人だと思うと語るたけちーの話から始まり、いつの間にか話題は「人を殺すのはいけない」というテーマに。
乃木さんは、たけちーになぜ人を殺してはいけないのか?を問います。うまく答えられないたけちーを尻目に、乃木さんは自分なりの解釈を語るのです。
なぜ人を殺してはいけないのか 感情を挟まずに客観的に考えるなら・・・・・・・・・人間が社会性の生物だからだ・・・(イレブンソウル第3巻より引用)
- 人間は群れているからこそこれだけの文明を築くことができた
- 社会の維持にはルールが必要。仲間への信頼
- だから人間は汝殺すなかれというルールを作った
ということ。
近年の漫画において、ここまで深いテーマに切り込む名言は、なかなかないのではないでしょうか。
乃木さんの名言②「士(もののふ)」
たけちーが美味しそうにいちごオレを飲んでいる際、その様子を見た同僚が「幸せそうだな」と言います。
それを聞いてたけちーは「幸せってなんだろう?」と疑問に思い、同期をはじめ、先輩や上司にも聞いて回ることに。
そして最後にたけちーが「幸せとは?」を聞いた人物こそ、我らが乃木さんでした。
乃木さんは言います。
昔・・・孔子か誰かだったか・・・こう言ったんだそうだ・・・士(もののふ)とは・・・十の経験を「一」に帰結させる人種だと・・・・・・(イレブンソウル第3巻より引用)
例えば学者や聖人は、一を聞いて十を知ることが求められますが、士はその逆。
全ての経験(十)を1つのことに活かす。
軍人なら飯を食べている時も、音楽を聴いている時も、戦いに勝つための知識に。
だから士は、十一と書くと乃木さんは言います。
乃木さんは以下のように続けました。
一つのことを成し遂げるその瞬間・・・そこに心の全てを傾けて生きる・・・それが「志」ある生き方なんだと・・・・・・・・
このあと、そんな生き方ができたら幸せだなと語るのです。
万の名言「恋と愛の違い」について
ある病院で仲良くなった、たけちーと万。
夜になると病院の屋上へ繰り出し、2人きりで話しをするという日常を送っていました。
星を眺めながら2人は、たけちーの憧れていた女の先生の話をします。
そしておませさんな万は、恋愛についてこう語ります。
いいか?たけちー・・・初恋の思い出はニガいっていうのはな・・・「恋」であって「愛」じゃないからだ
判るか!?たけちー!!恋と愛には決定的な違いがある!!
恋ってのはその人から何かを獲得したいという欲望で・・・愛ってのはその人の為なら何かを失ってもいいという覚悟なんだよ
途中までめちゃめちゃいいこというなぁって感じでしたが、最後はギャグチックな終わり方でした。
シリアスになりすぎないところが、万のいいところですよね。
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