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力と力のぶつかり合い!硬派な王道ヤンキー漫画
ヤンキー漫画の金字塔『クローズ』
(引用:amazon)
世の中つえーやつはなんぼでもいるって事教えてやる!
『クローズ』は、「週刊少年チャンピオン」で連載されていた、高橋ヒロシ先生による全26巻のヤンキー漫画です。
高校2年生の「坊屋春道」は、「カラスの学校」と呼ばれる県内トップクラスの不良校「鈴蘭男子高校」に転校。そして、バイクチーム「武装戦線」や、幹部以外全員丸坊主の「鳳仙学園」、喧嘩の腕は確かな流れ者「県南5人組」などと激闘を繰り広げていきます。
一匹狼でいることを好みながら、仲間のピンチには必ず駆けつける「男気」。普段は女好きでスケベな性格なのに、武装戦線の30人を相手取って全員ぶちのめす「喧嘩の強さ」。などなど、春道の魅力を挙げていったらキリがありません。
そしてやはり、クローズを語る上でこの男は外せません、鈴蘭史上最強の男と言われる「リンダマン」。アフロヘアーの彼は、弁当屋のアルバイトをしており、幼い頃に兄が両親を殺したという悲惨な過去の持ち主です。そんな過去から、他人に心を閉ざしていたリンダマン。喧嘩を通じ春道と互いに認め合って、ライバルになっていきます。
ラストの護國神社での、春道VSリンダマンのタイマンは伝説。
3年生の強さに痺れる『A-BOUT!』
(引用:amazon)
『A-BOUT!』は、「週刊少年マガジン」で連載されていた、全19巻のヤンキー漫画です。この作品が作者・市川マサ先生のデビュー作でした。
県外にも名を轟かす不良の巣窟「私立光嶺高校」に、高校1年生の「朝桐真之輔」が転校。転校早々、光嶺OBをタイマンでボコボコにしたり、光嶺派閥のなかでも「帝王」と恐れられる3年生「樋口」にパンチを命中させ歯を折ったりと、トラブルを巻き起こします。
「OBでも校門をまたいだら在校生からボコボコ」「校舎裏のボードは下級生への命令用で、上級生しか書き込めない」など、独特なルールが存在する光嶺。
そんな光嶺で、派閥の頂点に君臨する「破壊王・童門」「無法者・吉岡」といった3年生の威圧感と、喧嘩の強さがエグすぎます。そんな3年生に対し、1年生のくせに自分が1番偉くないと気が済まない、朝桐とのやりとりは冷や汗モノ。でもそれが面白い!
この漫画のみにスポットを当てた記事もあるので、よかったら見てみてください。
独特のルールに最強の3年!名作ヤンキー漫画「A-BOUT(アバウト)!」の魅力を紹介!
サンデーの名作『今日から俺は!』
(引用:amazon)
片桐智:わかってんのか!?俺は開久の頭だぞ!!
三橋貴志:俺は三橋貴志だ!!
『今日から俺は!』は、「週刊少年サンデー」で1988年から連載されていた、西森博之先生による、全38巻の不良漫画です。
平凡な高校生だった「三橋貴志」が転校を期に、金髪パーマをかけて不良に変身。同じ時期に不良デビューを果たしたトゲトゲ頭の「伊藤真司」と出会い、千葉県トップクラスの不良校・開久高校のヤンキーや、東京のチーマーなどを相手に喧嘩していきます。
「消火器を使って相手を撃退」「不意打ちは当たり前」など、それまでに登場した硬派なヤンキーたちとは一線を画す、主人公・三橋の「卑怯さ」はこの漫画の見所の1つです。
ただし、三橋&伊藤に敵対する不良たちは、2人の仲の良い女子を人質に取るような汚い手を使うので、それを上回る三橋のど汚い策&高い身体能力による喧嘩の強さと、伊藤の正々堂々とした強さに爽快感を感じます。
高速道路で喧嘩する『CUFFS ~傷だらけの地図~』
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「週刊ヤングジャンプ」で1997年から2004まで連載されていた、東條仁先生によるヤンキー漫画『CUFFS ~傷だらけの地図~』。死んだチンピラが息子に乗り移り、さまざまなヤンキーたちと激闘を繰り広げる物語です。物語終盤は、主人公の沢渡憂作をきっかけに、日本を揺るがす大事件にまで発展します。
なお、『傷だらけの地図』の2年後を描いた『CUFFS ~傷だらけの街~』は、2015年から連載を開始。
素手の喧嘩で負け知らずのチンピラ「九宝龍二」は、ある日ヤクザのピストルで頭を撃ち抜かれ死んでしまう。そんな龍二の魂が、16年前に捨てた妻「沢渡涼子」と龍二の息子、「沢渡憂作」の体に乗り移る。いじめられっ子だった憂作だったが、龍二が乗り移ったことで、性格が豹変し、いじめっ子どもを蹴散らす。それから憂作は、他校の不良や、格闘集団、マフィアまがいの軍団と死闘を繰り広げることになる。
喧嘩センス抜群の「沢渡憂作」は、周りにあるものを利用した、トリッキーな戦法で敵を蹴散らすことが多いです。その1つが、ビュンビュンと猛スピードで車が走る「高速道路」で行ったデスマッチ。いつ車に跳ねられてもおかしくない状況のなか、相手の恐怖心を誘い見事勝利を収めました。
負け続ける主人公『シュガーレス』
(引用:amazon)
『シュガーレス』は、「週刊少年チャンピオン」で連載されていた細川雅巳先生による、全18巻のヤンキー漫画です。
不良校「九島高校」に所属する主人公の椎葉岳が、最強の男・シャケこと荒巻至に戦いを挑んだり、他校の不良とタイマンを繰り広げたりします。
主人公の「椎葉岳」は、「犬」「犬っころ」などと言われ、ほかの不良からバカにされていますが、喧嘩の強さは折り紙つき。しかし強敵相手にしょっちゅう負けます。
負けるんですけど、決して心が折れることなく、岳は何度も相手に立ち向かっていく。正直泥臭くて、お世辞にもスマートとはいえません。でも、これかっこいいんです。
そして風車最強の男・シャケ。パンチ一発で相手を彼方までぶっ飛ばすパンチ力。まるでプロレスラーのように、相手のパンチやキックは必ず喰らってから、反撃。など、最高にかっこいいキャラです。金髪で長髪の優男イケメンで、タバコを吸う姿もやけに様になってます。そして作中無敗、たまりません。
いじめられっ子の不良伝『特攻の拓(ぶっこみのたく)』
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『特攻の拓(ぶっこみのたく)』は、「週刊少年マガジン」で連載されていた、原作・佐木飛朗斗先生&作画・所十三先生によるヤンキー漫画です。
いじめられっ子の主人公「浅川拓」が、横浜の暴走族「外道」のリーダー格である「鳴神秀人」との出会いをきっかけに、族同士の抗争をはじめとする不良の世界に巻き込まれていくお話。
特攻の拓には、数多くの変人・奇人のヤンキーたちが登場。その1人である「天羽セロニアス時貞」は、暴走族「獏良天」において龍神と呼ばれ、主人公・拓の友人であるイケメン凄腕ギタリスト。
ただし彼は、唐突に宮沢賢治の詩をつぶやいたり、「くっくっ・・くっ・・・・悪魔の鉄槌(ルシファーズハンマー)だよ・・・・?」と主語しかない会話を言ったりと、掴めないキャラです。そんな天羽を主人公に据えた「early days」という特攻の拓の外伝があるので、興味のある人は見てみてください。